雪かきしてくれたうちのアパートの大家さんが神に見える・・・。
昨日、スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』を観てきた。
おもしろかったーっ!
東西冷戦時代のベルリンを再現してみたり、橋の上のシーンも……
やっぱりスピルバーグレベルの大作ってすごいな。
主役のトム・ハンクスはもちろんいいし、
ソ連のスパイ役マーク・ライランスも寡黙で謎めいた”あやしい外人”を
顔や佇まいからぷんぷん香らせていてとても良かった。
実話ということで、帰宅後は登場人物の実際の写真をネットで調べ、
物語をふりかえりつつ楽しんでいたのだけど、
劇中でソ連に撃墜されたアメリカCIAの偵察機「U-2」そのものが、
日本国内で事故を起こして目撃されていたという「黒いジェット機事件」
を知り、とても驚いた。
1959年、厚木を飛び立ったU-2は、燃料切れを起こして神奈川県の
藤沢飛行場に不時着。
たちまち米軍関係者がやってきて現場が包囲され、捜査に集まっていた
日本の警察は締め出されてしまった。
付近の多くの家族連れなどがこの「黒いジェット機」を目撃することに
なったが、日本の一般人であるにも関わらず、米軍による家宅捜索を受け、
米軍の守秘義務誓約書類にサインをさせられた、と。
日本の領土に暮らす日本人なのに、いざとなると米軍様の言いなりにされ
てしまう。
まったく同じ性質の事件として、2004年の沖縄国際大学での米軍ヘリ墜落
事件が記憶に新しい。
このときも現場を封鎖したのは米軍だった。
現在まで延々、脈々と存在しつづけている、日本のこの姿。
今回のスピルバーグ映画の世界の裏側でも起きていたのか…。
日本は、一体いつになれば国家主権を持つのだろう。